第３回 香川県鍼灸師会生涯教育研修会 レポート

第３回 香川県鍼灸師会生涯教育研修会　レポート

学術部　野上久一

第3回香川県鍼灸師会生涯教育研修会は、令和3年9月12日に開催されました。

講師は、桜美林大学教授の山口　創先生で、「皮膚の癒し効果と鍼灸の可能性」をテーマにご講演いただきました。山口先生の現職は、桜美林大学リベラルアーツ学群教授で、人間科学が御専門で臨床発達心理士であります。ご著書は、『手の治癒力』（草思社）、『子供の「脳」は肌にある』（光文社新書）、『からだの無意識の治癒力』（さくら舎）など多数あります。

講演内容は、発生学から皮膚の身体心理学、スキンシップと幸せホルモンのオキシトシンのお話に皮膚の触覚機能と効果的な触れ方について実験データに基づいて盛り沢山なものでした。オキシトシンのお話は患者さんと共有していけたらと思います。また、人に触れることで他者との同調性による関係の変化など施術者としての基礎的な心構えも勉強になり、触れること触ることを深く考える機会になりました。

次回の研修会は10月31日開催です。全日本鍼灸学会中国四国支部との共催になります。Ｂ講座、午後1時開演、講師は香川大学医学部付属病院　講師　岡内正信先生で、テーマは「脳疾患や最近の治療法（仮）」です。また、Ａ講座は午後2時10分開演、講師は明治国際医療大学　鍼灸学科教授　廣　正基先生で、テーマは「鍼灸と血圧」です。是非ご参加下さい。